しんどう内科・消化器内科クリニック

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ピロリ菌感染・萎縮性胃炎

 

ピロリ菌は正式名称をヘリコバクターピロリ(Helicobacter,pylori)といい、鞭毛を備えたらせん状の形をしています。ヒトの胃の粘膜に生息し、胃の強い酸性環境でも生存できるという特徴があります。

ピロリ菌は一般的には幼少期までに経口感染すると言われています。幼少期の胃の中は酸性が弱く、ピロリ菌が生存しやすいためと考えられています。ピロリ菌に感染している大人が使った箸から食べさせたり、口移しで食べさせたりすることで感染してしまうのではないかと言われています。そのため、家族内での感染がとても多くなっています。

また先進国と発展途上国、上下水道完備の有無、都市部と山間部などの生活環境の違いによって感染率に有意な差があると報告されています。

ピロリ菌は一度感染が成立すると⻑期間に渡って生存し続け、主に消化器系の病気(萎縮性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、胃 MALT リンパ腫、胃過形成性ポリープ、機能性ディスペプシアなど)を引き起こす恐れがあります。

ピロリ菌に感染し胃粘膜に萎縮が起きると胃がんのリスクが高くなります。ピロリ菌を除菌することにより胃がん発生のリスクを1/3程度まで減少させることが出来るため、ピロリ菌は必ず除菌する必要があります。

またピロリ菌除菌後も胃粘膜の萎縮の程度によりますが、胃がんの発生リスクは感染していない方より何十倍も高いといわれていますので年に1度の定期的な胃カメラを行うことが大切です。

ピロリ菌の検査は胃カメラをしないで行う検査として、尿素呼気検査、抗体検査(血液検査)、便中抗原検査などがあります。胃カメラなしでピロリ菌がいるかいないか判定できますが、陽性場合は胃がんのリスクを知るために胃カメラ検査は行うことをお勧めします。

ピロリ菌の除菌治療は胃酸の分泌を抑えるお薬と 2 種類の抗生物質を組み合わせて 1週間服用することです。これにより約 80%の方が除菌に成功します。除菌に成功しなかった残りの約 20%の方はお薬の組み合わせを変えて 2次除菌をすることにより約 95%の方が除菌に成功すると言われています。

近年、様々な抗菌剤に対して耐性を持つピロリ菌も確認されており、2 次除菌を行っても除菌が成功しないケースもあります。その場合、保険適応とならずに自費診療となりますが、3次除菌を行うこともできます。

お薬を飲んでいる期間は副作用として下痢、軟便、味覚異常、舌炎などが起こる場合がありますが、日常生活に差し支えない程度なら 1週間しっかりと飲み切っていただくことが除菌成功に繋がります。当院でもピロリ菌の除菌治療(1次除菌から3次除菌まで)を行っていますのでご相談ください。

ピロリ菌の除菌判定は、除菌のお薬を服用後、8週間経過したのちに尿素呼気検査で判定します。ただしランソプラゾールやエソメプラゾール、タケキャブなどのお薬を内服している場合には正確に検査できないことがありますので、2週間程度中止してから検査を行う必要があります。

 

ピロリ菌に感染した胃炎 萎縮性胃炎

 

胃に汚い粘液がたくさん付着しています

胃カメラ検査を行って萎縮性胃炎があるといわれた方はピロリ菌感染の有無を一度検査しましょう。

 

 

 

 

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