食道裂孔ヘルニア・バレット食道
*食道裂孔(れっこう)ヘルニアについて
食道裂孔ヘルニアとは、本来は横隔膜の下にある胃の一部が、胸のほう(横隔膜の上)に飛び出してしまう状態を指します。加齢や肥満、妊娠、腹圧の上昇などが原因で起こりやすくなります。
多くの場合、胸やけや胃酸の逆流といった「逆流性食道炎」の症状を伴い、食後や就寝時に不快感が強くなる傾向があります。ひどくなると、食べ物がヘルニア内に長い時間残ったり、バレット食道という状態に進行することもあります。
当院では、胃カメラを用いて正確な診断を行い、症状や生活に合わせた治療をご提案します。生活習慣の見直しやお薬による治療が中心ですが、食べ物が詰まるなど症状の強い方にはより専門的な医療機関をご紹介することも可能です。
食道裂孔ヘルニアの胃カメラ画像
食道と胃の境目がゆるく胃酸が逆流しやすい状態になっています。

*バレット食道について
バレット食道とは、長年にわたる胃酸の逆流などの影響で、食道の粘膜が胃の粘膜に似た性質に変化してしまう状態です。これは「前がん病変(がんの前段階)」とも考えられており、一定の割合で食道腺がんに進展するリスクがあるため、定期的な経過観察がとても重要です。
バレット食道の多くは、逆流性食道炎を繰り返しているうちに気づかないうちに進行していることがあるため、胸やけやのどの違和感、慢性的な咳がある方は一度検査を受けることをおすすめします。
バレット食道の胃カメラ画像
食道側(白っぽい方)に胃の粘膜(赤っぽい方)が張り出しています。

バレット食道がん(食道腺癌)の胃カメラ画像
バレット食道内に周囲の盛り上がった潰瘍ができています。
